16歳の時描いた犬の絵
地元の高校に行くのが嫌で、隣の都市の進学校に行きました。まだ私が学生だった頃、曖昧な未来を胸に、ドイツに行くか行くまいか迷っていました。そんな時、自宅で一枚の子犬の絵を描いていました。鉛筆で細かく繊細に描写して、まるで絵から本当に子犬が抜け出して来そうなくらいの出来栄えでした。今は日本の実家のある高知県で絵を描いていますが、もともと絵画修復師になりたくて、イギリスのロンドン大学に入学しました。最初はドイツで学びたかったのですが、当時ドイツの友人がイギリスで学んだ方が良いと言ったので、ドイツで絵画の修復だけ見学させてもらって、イギリスへ旅立ちました。このきっかけは一枚の自宅で描いた子犬の絵なのです。まだそのころ学生ながら絵をとことん追求していって絵の奥深さに感銘を受け、有名な古い絵画の修復に興味を持って、近くの本屋で絵画修複の本を買っていつか本の場所に行こうと読みふけっていました。よく考えてみると、絵を描く事が私に大きな日本の外の国の旅をさせ、絵のお蔭で色々な事を見聞きして、今また絵を描く事によって、実り多き経験を積ませてもらっています。修復師には残念ながら家庭の諸事情でなれませんでしたが、イギリスやドイツでの経験はとても私の青春の一ページです。
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