描くのは写真かモチーフか?
日本の美術大学や専門学校で絵を習う生徒は写真よりもモチーフやモデルを目の前において絵を描写するのを教授や講師から習うと思うが、独学で絵を始める人は写真の模写から始める人達が多いように思われる。写真は瞬間の景色を一枚の画像に留めているのでやはりモチーフを目の前にして描くよりも簡単ではある。巷で最近よく聞くのである。ちょっと綺麗な絵とか見ると写真から描いている人が多いと。ここで問題である。芸術家にとって何を紙の上やキャンバスの上で表現したいのか?対象物を誠実に表現することか、それともモチーフを通して芸術家の美のスタイルを表現したいのか。私がイギリスのケンブリッジでARTを習っている時は、講師から写真から絵を描くのはだめだと言われた。だから私はいつもモチーフやモデルを目の前に置いて絵を描いていた。確かにモチーフを目の前に置いて絵を描く事は目をすごく鍛えて鋭くする。芸術家として食べていくなら自分独自の芸術のスタイルが売り物であるから単なる写真の模写では駄目である。けれどお金を稼がず趣味だけなら綺麗で鮮やかに見れればそれでいい、個性的なスタイルはなくとも良いと思っている人もいると思う。中には趣味でも個展を開いて作品を出品して自分独自のスタイルを追求する人もいる。描くのは写真かモチーフか?さあ、あなたならどちらを選ぶ?
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