西洋美術VS日本の美大

先日私の後輩が私の会社を訪れた。彼女は日本の美大を卒業後、東京のウェブデザインの会社に就職し13年前に地元高知県に戻って来た。そんな彼女と約二時間ぐらい美術について語り合った。私はイギリスのケンブリッジで美術の資格を得たが、私の後輩が日本の美大で得た美術教育とは大きな違いがあることが分かった。イギリスやドイツでは美術の基本がとても重要視され、基本を習得後自分自身の美のスタイルを初めて作り上げていくのだ。私も特にモチーフを忠実に表現する素描に力を入れていた。また他の美術教材、油絵の具やテキスタイルなどを使ってモチーフを描いたりなどもした。時には私の古き良き友人であるドイツ人の教授のもとを訪れ裸体のパステル画の素描なども描いた。当時私の友人の教授はドイツのEssen 大学で教鞭を取っており、度々イギリスの学校が休みの時、暇を見つけては私は教授から絵の指導をEssen大学や教授のアトリエで受けていた。ドイツ人の教授が言うにはやはり日本人の描く絵は西洋絵画に比べて絵に対する表現の乏しさや感性の点で大きな隔たりがあると語っていた。私の後輩も美大で絵のコンセプトは持ちつつも基本の教育にはあまり重点を置かず油絵の具を使って直でキャンバスに自分の個性を表現していたようだった。私は彼女に花をモチーフにした一枚のボールペン画を見せ、彼女から印象深い言葉を聞いた。彼女は私の花の絵には”毒がある”と言うのだ。つまり、絵を見る者が花の絵を見た時、何か心に訴えかけるモノがあるのが良い絵だと言うのだ。私は後輩が高校時代描いた絵を見るのがとても好きだった。美大卒業後、絵から遠ざかっていた彼女だったが私の作品を見て少し興奮気味に絵をまた描いてみたいと言っていた。

studyroom's Ownd

私が描いたアート作品の販売及びボールペン・鉛筆画・デザイン画の依頼随時承ります。 I produce and sell my works of art. I also produce works of art by commission of customers. お問い合わせ:(Email)ayakomanabesnow@yahoo.co.jp

0コメント

  • 1000 / 1000